愛知芸術文化センター・文化情報センターでは、これまで、「身体」をキーワードに、舞踊、音楽、映像など、異なるジャンルを横断・融合させた、様々な複合型の事業を開催してきました。
この度開催する、「『土方巽 夏の嵐 2003～1973 燔犠大踏鑑』上映&レクチャー」は、現代日本における、真に独自の芸術表現として、世界的な評価を得ている「舞踏」の創始者である土方巽の、自身が踊る姿を記録した貴重な映像を収めた映画『土方巽 夏の嵐 2003～1973 燔犠大踏鑑』を上映するとともに、監督の荒井美三雄を講師に招き、レクチャーを行うものです。
この映画のベースとなったのは、土方が最後に舞台に立った年に当る1973年、6月末に行われた京都大学西部講堂における公演『夏の嵐・燔犠大踏鑑』です。当時、東映に所属していた監督の荒井は、この公演を実現させるとともに、8ミリ・フィルムで記録撮影を行いました。荒井は2001年の退社後、改めてこれを作品としてまとめることに取り組み、30年の時をへて映像作品として完成。8ミリ・フィルムの原素材をデジタル処理し、当時の舞台の模様を細部まで再現、さらに土方の原体験を探るべく、彼の故郷である秋田の雪の風景などを追加撮影し、2003年現在の作品として発表することを意図しています。
各種のダンス・フェスティバルや映画祭、東京での劇場公開などで話題を呼んだ作品の、愛知初上映をなるこの機会にぜひお越しください。
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