パンダの故郷で知られる四川省は、近年考古学会の注目を集めています。歴史的には巴蜀(はしょく)と呼ばれています。
ここから1986年に三星堆遺跡、2000年に船棺遺跡、2001年に金沙遺跡と次々に重要な発見が相次ぎました。
これにより、黄河文明にも匹敵する3000年以上前から2300年頃までの古代文明の存在が明らかになってきました。
そこで、多様な中国文明の中でも古来四塞の地と呼ばれる四川省の民が生み出したこの文明を「四川文明」と名付け焦点を当てました。
本展は、現在もめざましい考古学的発掘が続く三星堆、金沙、船棺の各遺跡の出土文物から青銅器、金器、玉器など国宝級の文物や世界初公開となる文物を含めた全110点を一堂に集め展示します。
失われた蜀の文明が今、よみがえります。四川文明のルーツを探る世界を存分にお楽しみ下さい。