2023年に画業50周年を迎える葉祥明。今日まで絵と文、共に手掛けた絵本を260冊以上(改版・海外出版含む)。表紙絵や挿絵を手掛けた物を含めれば530冊を超えます。出版物以外にも、数多くの作品を描き、大小合わせて葉祥明美術館所蔵だけでも8600点以上になりました。
絵本『ぼくの べんちに しろいとり』(至光社刊)はジェイクが初めて登場する絵本でもあり、葉祥明のデビュー作でもあります。葉は絵の勉強をするためにアメリカに渡ります。そのときに訪れたサンフランシスコの公園での出来事をモチーフにして、帰国後初めての絵本を描きました。優しさと勇気、弱きもの傷ついたものへの思いやり、そして環境破壊への憂いが静かに謳われ、50年後の現在につながる作品の原点が、この一冊に詰まっています。
英語・フランス語・スウェーデン語に翻訳され、国際版絵本としても広く愛された名作をご覧下さい。