日本の伝統文化を芸術に昇華した いけばな草月流と、日本画家・平松礼二の作品によるコラボレーション展を開催します。
日本画には花鳥風月というジャンルがあり、古くから四季折々の花が描かれてきました。平松画伯の花に対する原体験は母の生け花教室の教材だったといいます。「花を描くために花を植えて、花を育てるために花を描いてきた」と画家自身が語るように、今では花は欠かせないモチーフとなっています。
華道の三大流派の一つである草月流は、伝統的ないけばなの型にとらわれない自由な作風を特徴としています。近年では公共空間でのインスタレーションや様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションなど、いけばなを越えた空間芸術を創造しています。草月の空間芸術は、青年時代に青龍社で大作による会場芸術の薫陶を受けた平松作品と共通する精神を見出すことができます。
日本画といけばなが竹と華を介して共鳴する空間をお楽しみください。