近年展示する機会の少なかった作品をふくむベストのラインナップによって、ブリヂストン美術館コレクションの魅力と特色を分かりやすく紹介する展覧会です。展示室には、まず17世紀オランダの巨匠レンブラントや、パテル、アングルなど西洋絵画の伝統を担った画家たちの作品がひさびさに登場します。そして近代絵画の基礎を築いたコローやマネ、またモネやルノワール、セザンヌら印象派とポスト印象派の画家たちの名作の数々は、当館コレクションのまさに中核をなしています。さらにピカソやマティス、ルオーらの20世紀絵画は、近代絵画の到達点を豊かに示しています。もちろん藤島武二や青木繁、藤田嗣治など日本の洋画にも見どころがいっぱいです。多様な時代から集められたひとつひとつの作品からは、人間や自然、そして世界に対する画家たちのまなざしがさまざまに感じとれることでしょう。