釧路生まれの建築家・毛綱毅曠(もづな・きこう1941-2001)が設計した建築作品を紹介する「毛綱毅曠ミニ展示」シリーズ。第2回目となる本展では、毛綱毅曠が姉夫婦のために設計した住宅〈北国の憂鬱〉(現存せず)の設計図(青焼き)をご覧いただきます。
〈北国の憂鬱〉は、1969(昭和44)年、30代後半の夫婦と小学生の長男、長女の4人家族の住宅として、釧路市緑ヶ岡に建てられました。構造は木造2階建て(一部ブロック・コンクリート造り)。施主夫婦の夫は毛綱の中学時代の恩師。家具を含めてインテリアの設計も毛綱が手掛けています。素材としては、エゾ松や旭川のレンガなど、道産材をふんだんに使い、また、船具を扱う店が多い釧路だからこそ入手しやすいものとして、漁船のための照明器具や漁網などを、インテリアに活かしています。
本展では、<北国の憂鬱>設計図25点を一堂に展示するとともに、本建築の写真をスライドショーでご紹介します。この機会にぜひご覧ください。