松本美枝子は、2021年5月から約1年間の延べ3ヶ月のアーティスト・イン・レジデンスプログラムで青森県内でのリサーチを重ね、青森の土地や歴史を再考してきました。
出会った人々のものの見方にも触れながら、青森の風景のなかに、厳しい自然の力、あるいは戦争や産業の痕跡などに代表される人為、浮遊する霊魂といった日常に隠れた、しかし確かに生活の基盤をつくり、現代の私たちと繋がる事象を見つけてきました。
本展では、それらを反映した新作インスタレーション作品を発表します。また関連イベントを通して、さらに具に青森をみることで本プログラムは締めくくられます。青森の風景をみることを通して「土地をまなざすこと」に向かい合う機会となれば幸いです。