タイトル等
第41回土門拳賞受賞作品展
北島敬三
UNTITLED RECORDS
会場
土門拳記念館
会期
2022-10-20~2023-01-15
新型コロナウイルス感染症対策を実施しております。
今後の状況に応じて、展覧会やイベントに関する予定の変更が発生した場合は、当館ウェブサイトなどで随時お知らせいたします。
休催日
12月~毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)休館
開催時間
午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般700円 高校生350円 中学生以下無料
概要
3.11以後の自分を問う
土門拳賞受賞のことば
「UNTITLED RECORDS」は、あまり大声にならないよう自分の足元で展開してきたシリーズだったので、受賞の知らせをいただいた時には少し驚いた。
東日本大震災以降とくに、見慣れた風景が翌日には全く別のものに変わってしまうという経験を、私たちは何度も繰り返してきた。自分が属している社会の諸矛盾が、噴出露呈するのを見てきた。私には、東日本大震災からオリンピックそしてパンデミックへと至ったこの10年が、1923年の関東大震災から日中戦争、幻のオリンピックを経て太平洋戦争に至る時代と重複し、極東の軍事的緊張やウクライナ侵攻などは言うまでもなく、より危機的な時代に進んでいるように見える。
このシリーズには、そうした時代において、ある写真家の個人的な活動を善かれあしかれ丸ごと書籍化し、向後へ送信できればという企図があった。しかし今現在、「震災以後の時間をお前はどう過ごしたのか」じつは「すでに取り返しのつかない10年を過ごしてしまったのではないか」という焦りのようなものをより強く感じている。もちろん、こうした感覚をお持ちの方は私だけではないはずだ。しかし、これは希望か?
この度「UNTITLED RECORDS」に土門拳賞を授与してくださった選考委員の方々に、心より感謝申し上げます。
(「毎日新聞」2022年3月21日号より抜粋)

土門拳賞とは
リアリズム写真を確立した巨匠・土門拳の業績をたたえ、1981年に毎日新聞社が設立。その年に作品(写真集、展覧会など)を発表し、優れた成果をあげた写真家が対象となり、受賞作品は土門拳記念館にパーマネントコレクションされます。
北島敬三氏は、全20巻からなる連続写真集『UNTITLED RECORDS』によって今回の土門拳賞を受賞。1999年から現在に至るまでの写真320点を収めたこのシリーズでは、北海道から沖縄まで足を運び、東日本大震災の被災地を含む日本各地の“遺棄されたように見える” 風景を撮影。一貫した視点と姿勢で撮影・選択されていることが見えてくる写真からは、日本中が被災地であるかのような錯覚すら覚えさせられます。21世紀の日本列島を急速に浸潤してゆく、日本の風景の解体する様を提示し続ける姿勢が高く評価され、今回の受賞に至りました。
イベント情報
土門拳賞受賞作家北島敬三氏によるギャラリートーク
10/22(土)14:00~

第18回「わたしのこの一枚」写真展
10/29(土)~11/14(月)

秋のミュージアムコンサート
10/29(土)16:00~
出演:千田岩城/マリンバ

学芸員によるギャラリートーク
11/12(土)14:00~
12/3(土)14:00~
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/exhibitioin/20221017001.html
会場住所
〒998-0055
山形県酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
交通案内
[飛行機の場合 (ANA)]
羽田空港―庄内空港:約60分

[電車の場合 (JR線)]
東京―新潟―酒田 (上越新幹線―羽越本線):約4時間

[お車の場合]
日本海東北自動車道―酒田ICより 約5分
(飯森山公園内駐車場をご利用ください)

◎ 酒田駅より
タクシー:約10分 / バス:約16分 (土門拳記念館 下車)

◎ 庄内空港より
タクシー:約20分 / バス:約30分 (東北公益文科大学 下車)
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
山形県酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
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