武蔵野美術大学における助教・助手は、研究室運営を担い学生の制作・研究や学生生活に寄与する一方、自身も一人の作家、デザイナー、研究者として活躍しています。本展は、彼らの創作活動や研究成果を学内外に広く紹介する場として開催するものです。美術・デザインの幅広い領域に渡る64名の作品を、一堂にご覧いただくことができます。
「本学の助教・助手であること」のみを出品条件とする本展では、枠にとらわれない挑戦的な作品が集います。また一方で、出品作家自身が企画運営に携わり、毎年特色ある展示を作り上げる点も本展の特徴の一つといえます。1976年から2019年まで開催してきた「助手展」では、出品者の主体性・能動性を重視した展覧会運営の精神が受け継がれてきました。2020年本学に「助教」制度ができて以来今回で2回目となる「助教・助手展」でも、これまでの「助手展」と 同じく「出品者による自主運営」という点を展覧会における要として、助教・助手の中から有志が集い企画・運営を務めます。
同時代に生きる表現者たちによる多彩な作品の数々に加え、彼らが柔軟な発想で作りあげた展覧会企画を通し、新たな表現の可能性を感じていただく機会となれば幸いです。