日清・日露戦争の間にあたる明治30年代、タイトルに「ポンチ」という言葉が入った子供向けの小型本「明治ポンチ本」の出版ブームが起こりました。当時沢山の本が作られたのですが、安価で質の低い出版物だったため読み捨てられ、その存在は長い間忘れられていました。
近年研究が進められ、最初期の子供向けの漫画の本であることや、一冊を丸ごと使った長い物語が描かれているなど、漫画史の上での重要性が注目され始めています。
本展では、デジタル化された明治ポンチ本と、近接する明治期の漫画や印刷文化資料を紹介し、その魅力と歴史的価値を再発見いたします。