“四次元ポケット”という架空の便利グッズをご存知だろうか…主に猫型ロボットの腹部にあり、その中から考えられない容量の道具を収納し取り出せるポケットの事だ。四次元ポケットとはそういうもんだと何の疑いもなく受け止めているが、よくよく考えてみると、この発想は実に日本的ではないだろうか。四次元ポケット自体が“表面”に出ているモノが全てではない“秘めたる奧”があるという事を示唆しているからである。表面に出てきているモノより奥に秘めているモノを見つめようとする日本人特有の物の捉え方をどの様に平面で表したら伝わるのか…と考えながら、“疑って見つめる画面”を軸として制作している。 成山亜衣