いつの間にか、よりスピードを求められ、あくせくと生活している現代社会。移動手段は車や電車、バスの方が多いのでしょう。足下の草花をじっくり眺めることもなく、目的地に向かって足早に歩く人々。富弘作品を目の前にして、こんな生活で良いのだろうかと、思うことがあるのではないでしょうか。
たち止っていいんだよ ふり返っていいんだよ そこに美しいものを見たのならすわりこんで すうっと見ていていいんだよ
作品「かきどうし」1983年
雑踏から離れて、富弘作品に触れた時、生活の中に輝く小さな「いのち」や見過ごしていた美しい「もの」、「こと」にあらためて気づかされます。
本展では、ゆったりした時間の流れの中で、発見できる「いのち」をテーマにした作品を紹介します。ぜひ、この機会にご覧ください。