当館では、昭和25年の開館以来、庄内地方の歴史・考古・民俗・美術・工芸品など多岐にわたる数多くの資料や作品を収蔵してまいりました。当館の活動にご理解下さった方々からのご寄贈によるものも多くあります。いずれも当地の歴史や文化を知る手がかりとなる資料であり、常設展示の核となっているほか、テーマを設けた企画展の開催など、折に触れ紹介しています。
本展では、近年ご寄贈いただいた美術資料の中から、主に水墨画、日本画、書跡、錦絵を出品いたします。明治の元勲・副島種臣の書跡、日本画家・太田義一の絵画、幕末に活躍した大関・朝日嶽鶴之助を描いた錦絵など、庄内地方ゆかりの作品も多く展示します。作者の「思い」、寄贈者の「思い」とともに、これらの作品が未来へと受け継がれていくことを願い、本展を開催いたします。