当代市川海老蔵丈の十三代目市川團十郎白猿襲名披露がコロナ禍で延期となり、今か今かと待たれる中、代々の團十郎を役者絵で紹介します。
日本のお土産でよく見かける「KABUKI」グッズは多くが荒事。この荒事の創始者が初世團十郎です。以来、家の芸としてつなぎ、一方で代々が斬新な芸を生みだしてきました。伝統と革新を両立させ、市川宗家として歌舞伎を牽引しています。350年もの間、代々が人気を誇り、その芸は江戸の花と讃えられます。
本展では、文化文政期に活躍し、暫、勧進帳、助六などの歌舞伎十八番を制定した七世、美貌で絶大な人気を誇りながらも早逝した八世、明治期の演劇改良運動に尽力し、劇聖と謳われた九世の功績は大きく、この三人を中心に、江戸歌舞伎を堪能していただきます。