大学院日本画第二研究室の学生と教員が、各々の「素描」を一同に持ち寄り展示いたします。
「素描」は、あるときは感動の記録のため、また対象を深く知るため、理解するため、発想の足がかりにするためなど動機は状況によって様々で、時として素描自体を一つの作品として完成させることもあります。私たちは素描を通して、自分が何に惹かれるのか、どこに興味が湧くのかを探し、それらを見つけて描き留めることで自分の考える美しさの引き出しを増やして行くのだと考えます。
当研究室では『研究制作』を主軸に、『野外実習』、『絵画組成/技法・材料の研究』、そして『素描展』を毎年度、授業の一環として実施しております。今年度は研究室としての野外実習は自粛する運びとなりましたが、各々が野外・屋内で素描を描き溜めてきました。素描を通して見える作家の興味の方向性、各々の視点や表現をお楽しみください。
暑い折ではございますが、ご高覧いただければ幸甚に存じます。
令和3年 夏 日本画大学院第二研究室一同