室内風景をモチーフとして、内側と外側が入り交じる絵画作品を制作する花房紗也香。それは、自己の内在性と他者との関係を絵画の制作によって探求することを目的としながら、観る者に画面の内側と外側の双方を認識させるように同時に働きかけます。2019年ポーラ財団助成1年間のフランス留学から帰国後の県内における初の本格的な個展になります。また、花房紗也香が企画した1組のレジデンスアーティストと8人のアーティストの展覧会を個展に併せ町内4会場に於いて同時開催いたします。日本とフランスで活動する作家9組による文化の「グラデーション」が表出する展示プログラムを試みます。日本とフランスは美術史において互いに影響を与え合ってきました。今回の展覧会の中でも、フランス美術に影響を受けた日本の作家や、日本の巨匠から影響を受けたフランスの作家の作品が展示されます。過去から続いてきた文化的な交流が、現代の作家達にどのような影響を与えているか、異なるバックグラウンドを持つ作品が奈義町の里山の自然景観の中で混じり合う展示プログラムをお愉しみください。