院展入選数回の実績を持ち、将来を期待されている長原勲。秀桜基金受賞に伴いドイツ・ベルリン留学を機に洋画家へ転身。新たな表現の地平の彼方へと進化を遂げていく画家・長原による公立美術館での初個展。地面や大地をモチーフに、視線が地を這うように描かれた日本画表現から、近年では航空写真の画面を用いて上空から俯瞰する風景を、圧倒的なスケールで描いています。本展では、作家にとって最大級の連作の最新作を展示します。どこかで見たようで曖昧な記憶の俯瞰写真は、絵画として別世界の抽象作品へと変容します。長原による渾身のエネルギーを込めた絵画世界をこの機会に是非ご堪能下さい。