札幌生まれの彫刻家、本郷新の野外彫刻は、北海道内のみならず全国各地におよそ100点が設置されています。彫刻の社会性、公共性を重視した本郷は、戦後、モニュメンタルな野外彫刻の制作にとりわけ熱意を傾けました。本展では、それらの像が完成に至るまでに模索された貴重な設計図面やラフスケッチなどを紹介します。公的空間ならではの制約があるなか、野外彫刻が生まれた足跡、あるいは完成や設置にまで至らなかった経緯を辿り、野外彫刻に対する本郷の思いを読みとります。
第1章 モニュメントの問題
第2章 モニュメント・プロデューサー、本郷新
第3章 未完のモニュメント
第4章 小さなモニュメント 記念品の彫刻