名古屋の実業家・林軍一氏による収集作品を基礎とする名都美術館のコレクションは、近代・現代日本画の優品として広く知られ、特に、上村松園、伊東深水を中心とした美人画の作品群は、国内有数のコレクションとして高い人気を誇ります。コレクションを公開する場として昭和62年に開館した名都美術館は、平成4年、名古屋市に隣接する長久手市に新美術館を建設、移転し、中京の美の要として日本文化の発信に取り組んでいます。
本展覧会では、名都美術館を代表する美人画を中心に、日本画の巨匠による作品を展観し、優れた審美眼で丹念に収集された名品の魅力をご紹介します。珠玉のコレクションが織りなす日本画の風雅をお楽しみください。