熊本地震のあった5年前、私たちはどんな食卓を囲んでいたでしょうか?
本展は、2016年に当館で開催した、アートプロジェクト型の展覧会「丸尾の食卓」のアーカイブ展です。「丸尾の食卓」展は、天草の若手陶芸家・丸尾三兄弟(金澤佑哉・宏紀・尚宜)が、地震後、多くの家庭で器が割れたことをきっかけに企画したもので、参加者に1人1枚器をさしあげるかわりに、その人の食卓の写真を撮って送ってもらい、ギャラリー内に展示したものです。熊本地震から5年を迎えるいま、当時送られてきた写真の中から約80点を改めて紹介することで、当時の暮らしや、現在について思いをめぐらせていただければ幸いです。