タイトル等
所蔵作品展
画家の仕事と手遊(てすさ)び
中村研一、はけの日々
会場
中村研一記念 小金井市立はけの森美術館
会期
2021-03-27~2021-05-09
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、事前告知なく会期や開館時間が変更となる場合があります。
当館HPで最新の情報をご確認ください。
休催日
月曜日・火曜日(5月3日、4日も休館日です)
開催時間
11:00~16:00
(入館は:15:30まで)
観覧料
一般 200円、小中学生 100円
※未就学児および障害者手帳、愛の手帳をお持ちの方は無料
※5月9日(日)は中村研一の誕生日(5月14日)を記念した無料開館日
主催者
小金井市立はけの森美術館
概要
画家の仕事が何かと言えば、それはもちろん絵を描くことでしょう。洋画家・中村研一(1895-1967)は本格的に画家を志す際に父から「売り絵は描くな」という趣旨のことを言われたといい、生涯そのための個展をしなかったという逸話があります。この真偽はともかく、中村が、公募展や、所属していた光風会の団体展を主たる作品発表の場としていたことはたしかです。例えば当館所蔵作品のなかでも、ちょうどこの時期にぴったりな《早春》(左図1、第48回光風会展出品)や、おしゃれな水着のデザインが印象的な《夏》(表面1、第6回親日展出品)は、そうした展覧会への出展作品として制作されたものです。こうした油彩画における明快な色調、モティーフのフォルムをはっきりと太いアウトラインで捉えた表現は、いかにも「中村研一らしい」画風だと言えるでしょう。
他にも、コラムや新聞小説の挿絵、本の装丁など中村研一は多様な依頼を手掛けており、中には印刷に回すことを想定して余白にその際の指示が書いてあるカットもあります。(左図3の作品では、「ナルベク大キク」「ハイライト調子よく簡潔に」と印刷工場に依頼しています)。
一方で、当然ではありますが中村研一はその描くという行為の全てを仕事と捉えていた訳ではありません。日々の暮らしの中では、発表を意図したわけではない多くのスケッチや水彩、そして時には油絵が生まれました。手紙に絵を描き添えたり、飼い猫の姿を板絵にして贈ったり、それらは日々の愉しみ、生活への愛着であると言えます。
また、画業とは性質を異にしながら、中村研一が熱心に打ち込んだものとして作陶を忘れることはできません。若いころから古陶磁に惹かれ蒐集していた中村は、小金井転居頃から自ら作陶を行うようになりました。各地の窯元を訪ねて土をひねり、絵付けをした自作は、茶室に飾る花活や水指、あるいはコーヒーを味わうデミタス・カップといった自らの暮らしのためのものでした。本展ではこうした制作を、「手遊び(てすさび)」と捉えました。
画家としての文字通りの生業である絵を描く「仕事」と、日常をいつくしむとともに愉しむ「手遊び」。その両側面から、中村研一の人間的魅力を概観します。
ホームページ
https://www.hakenomori-art-museum.jp/tesusabi
会場住所
〒184-0012
東京都小金井市中町1-11-3
交通案内
○ JR中央線 武蔵小金井駅下車、南口より 徒歩約15分(はけの道沿い 市立第二中学校近く)

○ 武蔵小金井駅南口発 CoCoバスミニ 野川・七軒家循環 「はけの森美術館」 下車徒歩1分

○ 武蔵小金井駅南口発 京王バス 武蔵境駅南口行き「中山谷」、西武多摩川線 新小金井駅発 CoCoバス 中町循環「美術館入口」「中山谷」 下車徒歩1分 (美術の森緑地北門より)

○ 京王線 府中駅・調布駅発 京王バス 武蔵小金井駅行き「前原坂」 下車徒歩10分
ホームページ
https://www.hakenomori-art-museum.jp/
東京都小金井市中町1-11-3
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