タイトル等
夏の展示
点と線と面-板画の美しさ-
会場
棟方志功記念館
会期
2021-06-15~2021-09-20
休催日
6月21日(月)、9月6日(月)
開催時間
午前9時~午後5時
観覧料
一般550円(450円)、学生(専門含む)300円(200円)、高校生200円(100円)、小・中学生無料
※( )は20名様以上の団体
無料開館日●9月13日(月)棟方志功画伯命日
概要
棟方志功は板画の美しさについて、「とくに木板画の美しさは、木から生まれる線や、点や、面(線でも点でもない、それ以外の板画の部分のことをいう)とから生まれてきます。」「彫られた線や、点によって、墨よりもさらに黒く、白よりも白くという美事さに、詩をふくみ、余韻嫋嫋(じょうじょう)として極まりのない美しさがただよい、摺られた板面に湧き没するところまで、できたものでなくてはいけないのです」(『板画の話』1954)と語ります。彫刻刀で彫った部分が白い点や線となり、残りの板の部分が黒い面になる板画。棟方はその点と線と面から生まれる白と黒の対比こそ美しいとし、日本伝統の木板画の美しさを追求し続けました。
この白と黒の絶対比を生み出すために棟方は装飾表現を巧みに扱いました。その出発点となったのは1935年制作の《萬朶譜》。当時、油絵から転向し板画の道を模索する中で「板画は何か普通の絵とは違う、だから絵であらわせぬものをつくらねばならない」「絵を模様化することが一番の板画への早道ではないか」(『板画の道』1956)と感じた棟方は、花木が一杯に咲き誇っている様を描き表したこの作品で、遠近法を用いて空間の広がりを表現する油絵とは異なる、対象を模様化するという独自の板画表現を生み出します。そして棟方が数多く描いた人物像では、白と黒のバランスをとるために多様な表現が試され、白い体、黒い体、模様の彫り込み、彫刻刀の使い分けなど、時代によって点と線と面、装飾の扱いや自由度は変化していきます。
こうして白と黒を基点とした板画の美しさを追求するからこそ、「油絵は原色で混りっ気のないものを描こう、板画では、黒と白を生かしてゆこう」(『板極道』1964)と話すなど板画、倭画、油絵、書それぞれの美しさをめざして描きました。夏の展示では、板画を中心に展示することで棟方がめざしたそれぞれの美しさをご紹介します。
ホームページ
https://munakatashiko-museum.jp/summer_exhibition/
会場住所
〒030-0813
青森県青森市松原2-1-2
交通案内

東北自動車道 青森中央インターから約15分

タクシー
新青森駅から約20分
青森駅から約10分
青森空港から約30分

飛行機
市営バス 青森駅行きへ乗車約35分、青森駅でバス乗り換え

JR
JR 新青森駅(新幹線)南口下車
市営バス①のりば「東部営業所」「県立中央病院前」へ乗車約25分
堤橋下車 徒歩約10分

JR 青森駅(在来線)下車
市営バス駅前③のりば「横内環状―青森駅」「中筒井経由昭和大仏」などへ乗車約15分
棟方志功記念館通り下車 徒歩約4分
市営バス駅前②のりば「国道経由東部営業所」へ乗車約12分
堤橋下車 徒歩約10分
詳しくは青森駅前、青森市観光交流情報センター内市営バス青森駅前案内所(017-722-6702)でお尋ねください。
ホームページ
https://munakatashiko-museum.jp/
青森県青森市松原2-1-2
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