タイトル等
春の展示
AOMORI NO KO
会場
棟方志功記念館
会期
2021-03-16~2021-06-13
休催日
月曜日(祝日及び4月19日、26日は開館)
開催時間
午前9時30分~午後5時
(4月からは午前9時開館)
概要
鷺が空を飛び、オモダカや菖蒲の花が咲き乱れる故郷ののどかな風景。1960年制作の板画《鷺畷の柵》は、青森県知事室の壁面に飾られた作品です。当時の副知事で棟方の2学年上、後に当館初代館長となった横山武夫はこの作品について、「私も志功さんも少年時代に遊んだ善知鳥沼や、カマジュウ沼の面影が、野の菖蒲に、葦の茂りに、蓮の花に、オモダカに、遊ぶ親子の善知鳥に、そして飛翔する一群の鷺の浄らかさが表現されている。ここには、私達の青森を恋い願う世界があり、高まる昂奮を、私はおさえることが出来なかった」と述べており、棟方の心象風景のようにも見えるこの装飾的な風景は、当時の青森を知る者にとっても懐かしさを感じさせる風景だったことが分かります。

青森市・善知鳥神社のほど近く、棟方の生家は鍛冶屋でした。父は腕のいい職人で、母は15人の子を産み、父が作った鉤などを売ってはその日食べるものを手に入れる苦しい暮らしでした。棟方は祖母の腰巾着となって信心を知り、善知鳥神社の境内で遊び、凧絵やねぶた絵に興味を持ちました。複数の自著で語られるこれらの青森時代の話は、板画、倭画、油絵と棟方の芸業に深く関わっていきます。自伝『板極道』(1964)で「目が弱いわたくしは、モデルの身体の線も見えて来ないし、モデルも生涯使わないで行こう。こころの中に美が祭られているのだ。それを描くのだ」という自身の画業の方向性を語りますが、これは合浦公園や浅虫、八甲田へ足繁く通って写生に没頭し、身体で感じた美しさを自分のものにしたという自負あってこその決意です。棟方は生涯、青森で得た経験、素材を生かし作品を生み出しました。

このたびの展示では、故郷の風景や、父や母から受けた恩情など、棟方が愛し、どこにいても想いを馳せた青森にまつわる作品をご紹介します。 また、東日本大震災から10年、棟方が青森だけではなく東北の発展や豊穣などにも祈りを込めて制作した作品もあわせてご紹介いたします。
ホームページ
https://munakatashiko-museum.jp/2021/03/14/post-6010/
会場住所
〒030-0813
青森県青森市松原2-1-2
交通案内

東北自動車道 青森中央インターから約15分

タクシー
新青森駅から約20分
青森駅から約10分
青森空港から約30分

飛行機
市営バス 青森駅行きへ乗車約35分、青森駅でバス乗り換え

JR
JR 新青森駅(新幹線)南口下車
市営バス①のりば「東部営業所」「県立中央病院前」へ乗車約25分
堤橋下車 徒歩約10分

JR 青森駅(在来線)下車
市営バス駅前③のりば「横内環状―青森駅」「中筒井経由昭和大仏」などへ乗車約15分
棟方志功記念館通り下車 徒歩約4分
市営バス駅前②のりば「国道経由東部営業所」へ乗車約12分
堤橋下車 徒歩約10分
詳しくは青森駅前、青森市観光交流情報センター内市営バス青森駅前案内所(017-722-6702)でお尋ねください。
ホームページ
https://munakatashiko-museum.jp/
青森県青森市松原2-1-2
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