戦後日本のデザイン創成期に主導的な役割を果たし、後に制作の場を海外に求め、スイス、そしてアメリカに渡った片山利弘(1928~2013)。
デザイン、絵画、彫刻はもとより、巨大な建築空間での立体表現と、その生涯にわたり造形領域の枠組みにとらわれず国際的に活躍した片山の全貌を紹介するはじめての展覧会となります。
本展では、「日本(大阪/東京)」「スイス(バーゼル・ガイギー社)」「アメリカ(ボストン・ハーバード大学)」「領域を越えた造形」と年代順に辿り、1950年代初期から2000年代までの作品を一堂に集め、稀有な造形作家のグローバルな活動の軌跡とその多彩な表現展開を紐解きます。