東京富士美術館は、2003年11月3日に開館20周年の佳節を迎えます。当館の姉妹館である静岡・富士美術館は本年で開館30周年となります。この両館で、過去に開催した海外文化交流特別展は55回以上に及びますが、その歴史の中で、日本の鑑賞者にもっとも人気を博した作品の一つに、国立ロシア美術館所蔵アイワゾフスキー作の大きな油彩画《第九の怒濤》があげられます。
このたび東京富士美術館では、開館20周年を記念して「ベスト・コレクション1000」展を開催するにあたり、同展と併せて、26年前に静岡・富士美術館で公開され、絶大な支持を得た同作品を、再び日本で展示公開し、本年の佳節を盛大に祝うイベントといたします。
また、国立ロシア美術館のあるサンクトペテルブルグ市は建都300周年を迎えました。本展は同志の建都300周年を記念して、国立ロシア美術館の特別のご好意により、同館を代表する名作・アイワゾフスキー作の《第九の怒濤》をはじめ、19世紀後半のロシアの風景画2点、人物画2点の合計5点を特別公開いたします。