絵本「あのひのこと」のあとがきでは『どう生きるか』を投げかけています。
『2011年3月11日は、私たちにとって、生涯忘れられない日となりました。被災地のみなさまにとっては、あらゆるものを失うという筆舌を尽くしがたい出来事だったでしょう。大地も人も動物も、そして社会も生活も、深く傷つきました。この苦しみや悲しみをいかにして乗り越え、生き続けるか。しかし、古来より、幾度となく日本列島を襲った大変動、大災害にも耐え、人びとは辛抱強く生きのび、再生してきたのです。--自然を畏れ、敬う心を忘れることなく。少年のおじいちゃんへの思い、そして共に助かった子犬の「うみ」が、みなさまにとっても希望の光となってくれれば幸いです。