A long time ago in a galaxy far, far away....
昔むかし、はるか、はるかかなたの銀河系でのお話……
映画が袋小路に入りつつあった1977年、ジョージ・ルーカス監督が放った「スター・ウォーズ」は、映画が本来もっていた驚きと愉しさを両手いっぱいにかかえて、私たちの前に登場しました。あの軽快で心躍らせる音楽とともに。「スター・ウォーズ」はもちろん想像上の物語。けれどもそこにリアリティを加えているのは、入念なリサーチを元に創られた特撮技術でした。ルーカスフィルムには、撮影で実際に使用された夥しい数の模型、スケッチ、マット・ペインティング、衣裳、小道具(プロップ)などが完全なかたちで保存されています。
今回の展覧会では、ルーカスフィルムの全面的な協力のもと、エピソードI(ファントムメナス)・Ⅱ(クローンの攻撃)から厳選されたコレクションを展示します。
会場では主要登場人物の衣裳やメカニカル・スーツ、印象的に用いられた様々な小道具、今にも動き出しそうな数々の模型をご覧になることができます。見事な装飾のアミダラ女王のガウンや興奮に満ちた戦闘シーンの数々がよみがえります。
日本映画発祥の地・京都で、映像美術の秘密を心ゆくまでお愉しみ下さい。