日本を代表する工芸として、永い歴史をもつ漆芸。日本伝統漆芸展は、伝統の継承と現代生活への応用を目指し、日本伝統工芸展の漆芸部会展として開かれています。第38回となる本展は、東京・輪島・高松・広島・熊本の5会場を巡回し、受賞作8点を含む入選作品全87点を展示いたします。
重鎮から新進まで漆工芸への飽くなき挑戦がうかがわれる本展覧会は、後継者育成に大きな貢献を果たしています。各地の伝統が育んだ地域性をも展望することができるまたとない機会です。本展が見せる磨き抜かれた技と美への探求とともに、常設展示室2で開催されている高松市美術館のコレクションによる「讃岐漆芸に見る吉祥図」も併せて御鑑賞いただき、漆芸の魅力をお楽しみください。