金沢へ向かっていた
車窓より
流れてゆく景色の中に
一筋の細い道
ミツケタ
草木を縫って続く小道
デジャヴュ
敗走トリップだ
つくづく惨めで悔やんでいた
揺られながらなだめられて
オボロ
ウツラ ウツロ
ツーロ
眠りへの通路
トンネルの向こう側にも
ホソミチはつながり
夢の中
巡礼者のように祈りながら
うつむき加減にそぞろ歩いた
(ナニヲオイノリシタカ?ワスレテシマイマシタ)
オボロ
ウツラ ウツロ
ホソミチをたどればその先に何が見える?
湖?
振り返れば何が見える?
遠い昔?
日々はつもり
時の水に記憶の輪郭はほどけ
揺らぎながらやがて溶けてゆくのでしょうね
(ソレデヤットユルセル、ヤットユルサレル)
オボロ
ウツラ ウツロ