タイトル等
秋季特別企画展
歌麿とその時代 黄金期の浮世絵 美人画と役者絵
会場
中山道広重美術館
会期
2020-10-08~2020-12-06
前期|10.8(木)~11.8(日)
後期|11.12(木)~12.6(日)
休催日
月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土・日・祝日を除く)▲11.23(月・祝)は開館いたします。
※11.4(水)、24(火)は祝翌日のため、11.9(月)~11(水)は展示替えのため休館いたします。
開催時間
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料
大人/820円(660円) ( )内は20名以上の団体料金
▲18歳以下無料、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。

毎週金曜日は観覧無料フリーフライデー
〈スポンサー〉(株)銀の森コーポレーション、木曽路物産(株)、(株)サラダコスモ
主催者
恵那市、恵那市教育委員会、(公財)中山道広重美術館
協賛・協力等
監修:中右 瑛(国際浮世絵学会常任理事)
企画協力:E.M.I.ネットワーク
概要
浮世絵の祖といわれる菱川師宣が、版本から挿絵の部分を独立させ、一枚摺りの木版画により「浮世絵」を確立させたのは、延宝期(1673-81)のことです。当初は墨一色で摺られていた「墨摺絵」が「紅絵」、「紅摺絵」などを経て、明和年間(1764-72)には多色摺木版画としての「錦絵」が完成します。錦絵の鮮やかな色彩と繊細な彫り摺りの技術は、現代の私たちをも魅了してやみません。
そんな錦絵の黄金期と呼ばれる時代があります。それは、喜多川歌麿(1753?-1806)や東洲斎写楽(生没年不詳)らが活躍した天明・寛政期(1781-1801)です。この時期は、主に徳川幕府11代将軍・徳川家斉の治世。家斉は天明7年(1787)に15歳で将軍職に就き、その後天保8年(1837)に退位するまで50年間、その職にあり続けました。その間に元号は天明、寛政、享和、文化、文政、天保と移り変わり、また退位後も大御所として政治の実権を握っていたため、家斉の権勢は彼の没する天保12年(1841)まで続くこととなります。
天明・寛政期は、田沼時代といわれる重商主義政策が敷かれた宝暦ー天明期(1751-89)と、老中・松平定信による緊縮財政と風紀粛清、農村復興等に重点を置いた幕政改革が行われた寛政期(1789-1801)にまたがる時代です。そのような時世にあって、浮世絵の黄金期を支えた絵師の一人が喜多川歌麿でした。彼は版元・蔦屋重三郎(1750-97)と組み、特に寛政4・5年(1792-93)には《婦女人相十品》、《婦人相学十躰》といった美人大首絵で次々と当たりを取ります。また、彫り摺りの多様な表現技法を生み出すなど、名実共にこの時期の浮世絵界をリードする存在でした。
ところが、歌麿の活躍と時を同じくして断行された松平定信による寛政の改革は、彼の人生に大きな影を落とします。文化元年(1804)、豊臣秀吉の醍醐の花見を題材にした錦絵が幕府の禁に触れ手鎖の刑に処されると、その僅か2年後、歌麿は文化3年(1806)に没してしまいます。しかし、歌麿が作り上げた美人画の系譜は、彼に私淑した絵師や弟子たちへと受け継がれていきます。また、移りゆく時代性を反映した歌川派を中心とする美人画の絵師たちが時代の潮流を作るなど、美人画はいつの時代も人々の関心のただ中にありました。
本展は6章構成となっており、初代喜多川歌麿とその流れを汲む弟子たち、また歌麿に比肩する美人画の絵師である鳥文斎栄之とその門人たち、歌麿のその後の時代を生きた文化・文政時代の絵師たち、さらには浮世絵界において美人画と双璧を成す一大ジャンル・役者絵を得手とした絵師たちの作品群も概観します。政治に翻弄されつつも、次々と新機軸を打ち出し、その後の錦絵の隆盛を支えた絵師たちの絢爛豪華な作品をお楽しみください。
イベント情報
※無料、ただし観覧料は必要です。
●学芸員による作品ガイド
日時 前期:10.11(日) 後期:11.15(日) 各日午前10時30分~(30分~1時間程度)
場所:展示室1、2(1、2F)
展示替え情報
※前・後期全点作品入れ替え
会場住所
〒509-7201
岐阜県恵那市大井町176-1
交通案内
お車でお越しの場合
・東京から
東名高速道路で4時間30分 または 中央自動車道で3時間30分
・名古屋から
国道19号で1時間45分 または 中央自動車道で1時間
・岡谷JCから
中央自動車道で1時間30分

電車でお越しの場合
・名古屋から JR中央本線で約1時間 恵那駅から 南へ徒歩約3分
ホームページ
https://hiroshige-ena.jp/
岐阜県恵那市大井町176-1
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