タイトル等
須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり
会場
多摩美術大学美術館
会期
2020-10-10~2020-12-06
休催日
火曜日[11/3(火・祝)は開館、11/4(水)は休館]
開催時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
一般 300円(200円)
※( )は20名以上の団体料金 ※障がい者および付添者、学生以下は無料
主催者
多摩美術大学美術館
協賛・協力等
協力:すどう美術館
概要
画家 菅創吉作品との出会いが天啓となり、須藤一郎(1936-)は会社員としての生業を全うしながらも、そこから現代美術のコレクションに目覚めてしまう。蒐集した作品群は抗し難い力で心を引き込み、その魅力を分かち合う場として自宅を美術館として開放するに至った。「すどう美術館」の誕生である。妻・紀子(2020年1月逝去)と共に蒐集・公開を充実させながら、やがて須藤の思いは若手画家の公募展や留学制度、アーティスト・イン・レジデンス等の作家支援、そして東日本大震災の被災地等で継続する芸術による社会活動へと展開してゆく。作品蒐集や美術館の域を超えた様々な活動を経て、須藤は「絵よりもっと大事なのは人間との関係」と言う。「すどう美術館」開館から今年で30年、須藤の営みは作品・作家との共振であり、芸術の力を信じた心の旅だった。今もそれは進み続いている。本展はひとりのコレクターが妻と共に歩み、作品と作家そして多くの人々や社会と響き合ってきた姿の軌跡である。この困難の時代に人の心を動かし人を繋ぐ芸術の力をお届けしたい。
イベント情報
【オンライン・イベント】
須藤一郎は作品展示のみならず様々な芸術形態を複合させることも、美術館活動の重要な柱であると捉えていました。「すどう美術館」の活動は、展覧会から講演会・講座・シンポジウム等からコンサート・演劇・朗読・落語会へと広がりを見せ、東日本復興支援へと展開していきます。人間と人間の響き合いの瞬間を生んできた須藤のアートコラボレーションの活動を本展で再現し、オンライン動画にてより遠くへ、そして多くの方々へお届けします。
※イベントの詳細は随時発表いたしますので、当館HPおよびTwitterをご覧ください。動画配信は11月初旬を予定。

対談「まず、やってみよう。」
すどう美術館館長 須藤一郎×美術批評家 仙仁司
開館以前から30年以上に渡り、「すどう美術館」の活動を導き支えてきた美術批評家の仙仁司(元多摩美術大学美術館学芸員)。仙仁と須藤一郎の長きに渡る交友で初となる対談が実現します。須藤と妻・紀子(すどう美術館副館長)の菅創吉との出会いや作家との共鳴、そして多くの人々の賛同を得てきた須藤夫妻の目指したこと等、活動と志のヒストリーを開示します。

すどう美術館コレクションと一緒に観て聴く落語会
出演 落語家 立川志らら
「すどう美術館」が銀座にあった頃、立川談志の孫弟子四人で「四人の真剣勝負」という落語会が定期的に開催されました。「すどう美術館」が小田原に移転してからも、立川志ららによって落語会は続けられました。
須藤と長い付き合いがある志ららによる落語会では、すどう美術館館長の新たな一面が語られるかもしれません。

聴く絵画鑑賞~絵画からうまれた物語~
出演 朗読 御幸菜穂子
「すどう美術館」のコレクションのうち星崎孝之助《沙漠の花》、小山田二郎《舞踏》からインスピレーションを受けて、語り手である御幸菜穂子自身が「言葉」によって「物語」を紡ぎます。彼女の声からは作品と誠実に向き合い、多くの時間を重ねたことで産まれた言葉が聞こえてきます。芸術の鑑賞は見る者に委ねられた体験でありながら、同時に、鑑賞者の間にも作品を媒介とした多くの「対話」が生まれるでしょう。

汚れていて 美しい絵物語
出演
朗読 泉田洋子
ヴァイオリン 大鹿由希
須藤一郎は、表面的な美やきれいごとではなく、その人の生き方や心が現れているもの―本展出品作家である河野扶の言葉を借りるならば「汚れていて 美しい絵画」こそ、人の心を動かすのだと考えていました。詩・絵画・音楽という異なる芸術の形を織り合わせて広がる芸術の風景。絵画世界に触発する泉田洋子の声、そして大鹿由希のヴァイオリンが奏でる音楽の響きをお楽しみください。

絵の森のコンサート ~私たちの げんきアート・プロジェクト~
出演
ヴァイオリン 大鹿由希
ヴァイオリン 甲斐史子
クラシックギター 橋爪晋平
ヴィオラ 渡辺康仁
コントラバス 佐藤洋嗣
2011年3月11日東日本大震災の後、「すどう美術館」が事務局となり、画家・演奏家・ボランティアと一緒に「東日本げんきアートプロジェクト(GAPPE)」を立ち上げました。美術・音楽で何かできることはないか、被災地へ芸術活動を通じて元気を届けたいという思いから、美術家・音楽家たちが集まりました。コンサート会場はいつもたくさんの絵で飾られ、失われた街の風景に生まれた小さな森のようでした。これまで行ってきた大鹿由希・橋爪晋平に新たなメンバーを迎え、5人の楽器が奏でる音楽と絵画のコラボレーションをお届けします。
ホームページ
http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition.htm
会場住所
〒206-0033
東京都多摩市落合1-33-1
交通案内
多摩センター駅 徒歩7分
(京王相模原線・小田急多摩線・多摩モノレール)
ホームページ
https://museum.tamabi.ac.jp
東京都多摩市落合1-33-1
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