万葉文化館は一五四人の日本画家が描いた「万葉日本画」を収蔵品の核として平成十三年九月にスタートしました。その後、多くの作品をご寄贈いただき、現在では収蔵作品は七〇〇点以上となっています。収蔵品の中心は、当初の方向性を引き継いで収集された「日本画」ですが、コレクションの拡張に伴いフレスコ画や油彩画など西洋の技法を使用した作品や、現代美術的な作品なども収められてきました。
本展は、そうした万葉文化館に収蔵された絵画作品の「表現技法」に注目した展覧会です。様々な発想で描かれた絵画作品を鑑賞することで、制作者たちの工夫や絵画表現の奥深さを感じていただければ幸いです。