~ 新たなる発見 ~
會津八一記念館は1975(昭和50)年4月に開館し、本年が開館45周年にあたります。それを記念して今企画展では、当記念館がこの5年の間に新たに収蔵した會津八一の作品や資料を中心にお披露目いたします。
今回初公開となるのは、戦前・戦中、八一が雑誌に発表した2作品(京都・龍安寺を詠んだ歌10首、および《火鉢》と題する5首)の直筆原稿と、有恒学舎(現県立有恒高校)創立者の漢学者増村朴斎に宛てた書簡です。とくに《火鉢》を掲載した雑誌「月刊毎日」は、毎日新聞社北京支局が発行していた珍しい雑誌です。
寄贈作品としては昭和女子大学の副学長を務めた故松本昭氏からの八一の墨蹟13点があります。この中には、大和路の風景やみほとけを詠んだ数々の名歌が含まれています。
ほかに、義弟のドイツ文学者櫻井天壇の遺族から寄贈された八一の書画や櫻井家宛ての書簡なども展示します。
当館コレクションに彩りを添えるこれら新収蔵品をご堪能ください。