1983年東京都八王子市に開館した東京富士美術館は、日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点を収蔵しています。とりわけ西洋絵画コレクションは、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の現代絵画まで、西洋絵画史をほぼ一望できる、時間的・空間的に極めて充実したものとして、日本はもとより国外でも広く知られています。
本展では、そのなかから厳選した珠玉の作品83点により、16世紀後半から20世紀までの西洋絵画400年の歴史を紹介します。世界の美術ファンを魅了するモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーガン、シャガールなど近代の人気作家に加え、それ以前の歴史をたどるために、ティントレット、フランス・ハルス、アントニー・ヴァン・ダイクなど、日本ではあまり見る機会のない巨匠たちの作品も紹介します。
ぜひこの機会に、西洋絵画400年の流れを通覧する醍醐味を味わい、広大で奥深い西洋絵画の世界と、個々の作品の魅力にもふれていただきたいと思います。