郡山市在住の画家、佐藤昭一(昭和2年～)。ひたむきにキャンパスに向かって約半世紀。「ひと」と「社会」に根ざした創作活動を通じて、「絵画とは何か」という本質的な問いを、この街から発信し続けています。
佐藤は、東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業した昭和23年に福島県総合美術展で特選(文部大臣賞・知事賞)を受賞、早くも画壇で注目を集めました。昭和27年、郡山市公会堂で実現させた「平和のための美術展」は、戦争の傷跡の癒えぬ時代に大きな反響を呼びます。その後、前衛美術運動の風を吹き込みながら、その推進に積極的に取り組んできました。美術教育者としても多くの人々に敬愛され、平成12年には郡山市文化功労賞を受賞しています。
戦後の社会情勢を鋭く見据えた、1950年代の写実表現。有機的な形態と深みのある色彩がおおらかに響き合う、1960年代の抽象表現。生命賛歌を紡ぐ1980年代の「シリーズ人間」から、生成のプロセスを意識した「シリーズ透過」へ。その画風はダイナミックに変遷をとげながらも、人間を真摯に見つめる魂と絵画そのものへの探究心が、絶えず交響しているのです。
本展は、1000点を越す作品の中から、各シリーズの代表作および最新作約120点を展示し、佐藤昭一の全貌に迫ろうとするものです。
◎講演会
日時:11/24(祝)14:00～
講師:針生一郎氏(美術評論家)
場所:多目的スタジオ(入場無料)
◎佐藤昭一*ギャラリートーク
日時:11/16(日)14:00～
場所:企画展示室(企画展観覧券が必要です)
◎佐藤昭一*ワークショップ(2日連続)
日時:12/6(土)13:00～17:00
12/7(日)10:00～17:00
定員:20名
※詳細は美術館までお問い合わせください。
◎美術講座
日時:11/22(土)14:00～
12/13(土)14:00～
場所:講義室(入場無料)
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