呉市出身の岡部繁夫(1912-1969)は戦前から戦後にかけて、具象から抽象へと表現を変遷させ、躍動感あふれる立体的な画面構成により、現代日本の抽象絵画において独特の絵画世界を創出した画家です。本展は、岡部繁夫の作品を中心に、岡部と同時代に活躍した画家たちの作品を交えながら、現代の抽象美術に至る様々な「カタチ」の表現に焦点を当てた展覧会です。いろいろな様式や材質による「カタチ」の表現を「岡部と同時代に活躍した郷土作家たち」「彫刻から立体造形へ」「いろいろなカタチの描きかた」「抽象のカタチ」とテーマに分け、展示会場1階第3、第4展示室と2階ホールでご紹介します。
また期間限定展示(1/11-2/17)として「この世界の片隅に」のマンガ原画を、今回は「冬の記憶(9年1月)」のマンガ原画と、上巻コミックスのカラー表紙などの原画を、3月19日から広島市で開催される「第37回全国都市緑化ひろしまフェア参加コーナー」参加館として、植物などをテーマにした作品を展示いたします。併せてご鑑賞ください。