これまで国立美術館ではその、多様なコレクションを紹介する展覧会として、「陰影礼讃」(2010年)、「NO MUSEUM, NO LIFE?これからの美術館事典」(2015年)を開催してきました。第3弾となる本展のテーマは、「眠り」です。
人々にとって「眠り」は、生きていく上で欠かせないものであるだけでなく、芸術家たちの創造をも駆り立ててきました。「眠り」に関連して生み出された表現は、起きている時とは異なる視点で、私たちの日常の迷いや悩みに対するヒントを提供してくれるでしょう。
本展では、絵画、版画、素描、写真、立体、映像など、幅広いジャンルから選ばれた、古今東西のアーティスト33人による約120点の作品によって、「眠り」がいかに表現されてきたか、それが私たちに投げかけるものは何かを探ります。