タイトル等
<はじまる>展
彭 智隆/辛 安妮/刘 婷婷/王 月琪
会場
Gallery Q
会期
2020-01-20~2020-01-25
概要
彭 智隆(PENG ZHI-LONG)
然を見渡し、全体とあらゆる部分をじっくり見詰めたまえ。
巨大な機械ような自然はさらに無数の小さな部品に分かれ、それがさらに細分されて、人間の感覚では追跡も説明もできないまでになっている。このもっとも微細な部分に至るまで、私は見詰めている。

自然の物事の精巧さには、設計者はいるか?
モノの本来の姿は何か?この目的論的証明の哲学問題に関して深く考えている。

私にとって、自然の精巧さは、ただモノの形の特徴だけでもない。モノの性質あるいは個性、ひいては実在感と存在の意味といったようなモノもないがしろにされてはおらず、物体の奥にある精神世界に、接近しようとしている。医師のお爺さんと占術師のお婆さんの下で成長してた私は、痛みの根源にしろ、悩みの糸口にしろ、極めて細部の状態をきちんと検査したり記録したりすると考えている。更に、占術学習の私は、物事のシンボルの意味などを追い求め、それらシンボルが自己認識の道具として、自分の内なる精神世界の隅々を凝視すべきと考えるようになった。

木の枝、蜘蛛の糸、ワカメ、ベリーなど、そもそも細やかなモノをよく観察している。それらは量が倍増すると、力が増えたり、毒が強まったりしてくる。私はそのような性質が目で見えないが、心で感じられる。自然モノの性質や個性は、人間の感情に結びつき、内なる「精巧さ」だ。多様な生物が小さいサイズの銅版で生まれ、自分の精神世界に連鎖し、縦横無尽に空間に展開する。

辛 安妮/XIN AN-NI
頭の中に並行世界にいる自分と空間への幻想し、銅版の技法でパラレルワールドを表現する。繰り返されることに対して、例えばお風呂に入るとか、鏡を見るとか夢を見るとか、電車に乗るなど。時にはくだらない生活の中で自分を見失うことがあり、存在の意義が見つからなくて、そんな自分が嫌いな時は、並行世界の同じ空間に別の自分がいる。並行世界の私はリア充でもっと良い生活をしているかもしれない。女性とセミ、金魚という3つのものが日常生活を結びつける空間は、今回の作品の主要な要素だ。セミと金魚は私の潜在意識を表現する二つの形、金魚は人間に育てられ、観賞用の生物で、命は人間が決める。この社会の一部の女性のように、自由がなくて、自我の人生を決められないと思う。

セミは世界に出るために、長い時間を使ったが、実際に生きるのは7日だった。
とても地味の生物で、私はその魂が自由だと思う。
この2種類の生物も私の潜在意識の具象化表現だ。
技法に使われている一版多色刷りは、好きな鮮やかな色で頭の中に新しい世界を構成したい。

刘 婷婷/LIU TING-TING
小さい頃から絵を描くのが好きだが、高校一年生の時から本格的に絵画を習い始めた。
その後、大学に入って版画を勉強した。私もこの過程で版画が好きになった。
しかし、版画を研究しようと決心したのは日本へ来た頃から。2018年に日本の版画工房に入った。この工房で銅版画を制作する時刷り上げた作品と計画中の画?(下絵)と同じようになって、初めてこのような作品は版自体から制作された作品ではなく、版画て作った意義も失ってしまいと感じたから。版で作品を制作する意味を探したくなった。
版画は油絵や?水彩などのような直接的な絵画とは違う。私にとって、版画は版と紙の間接的な絵画表現だ。でも版の存在は、作品を作るための媒体だけではなく、版?体も作品だと思う。銅版画における、銅板を腐蝕することも、そのまま野外に置いて色々な傷をすることも版自体からの変化だ。このような変化は銅版しかできないものだと思うから。銅板に対して、このような腐蝕することや傷することなどの破壊から美と創造力を加え私の作品へ変えた。

王 月琪/ WANG YUE-QI
私は人間が宇宙を身近な存在として認識を持っています。細胞を生むように点を打つ点描して、生死を超えた存在を表現したいです。人間は宇宙の一部で、自然と人間が共存して生命活動を行うということを考えています。自然を愛し、生命を尊敬します。
私は自分を主体として物語性の作品を制作しています。自作「disappear」シリーズでは、黒版で自分は自然の中で消えてなくなる「disappear」の状態で表します、私が伝えたいのは、人間は死ぬと、素粒子となり、他の素粒子と結合し、他の形でまたこの世界に現れるという様子を点描によって銅版画で表現しようと思っています。

私たちにとって、死は消えて失くなるものではなく、心臓が止まるが、魂は依然として存在しており、素粒子としてこの宇宙に一部属している様子を銅版画で表現しようと思っています。私にとって、銅版画とは銅を腐蝕させ、その中に黒の液体を流し込み、それを紙に写し作り出します。腐蝕が深ければ深いほど黒は濃くなり、腐食する長さで濃淡が決まってくるというものです。そ作品の中で重視されているのは、穿った点にインクを詰め、刷り上げると、インクが盛り、物質化します。
この物質感は、銅版画でしか生まれないです。
この技法で表現していく意味がここにあります。
ホームページ
http://www.galleryq.info/exhibition2020/exhibition2020-003.html
会場住所
〒104-0061
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
交通案内
地下鉄 銀座線 銀座駅 A13番松屋デパート出口より 徒歩5分
ホームページ
http://www.galleryq.info/
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
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