平成30年度から始まった岡山・愛媛文化交流事業の2年目は、俳句や短歌など多方面に活躍した愛媛県松山市出身の正岡子規(まさおか しき)を取り上げます。子規は、34年と11ヶ月でその生涯を閉じますが、彼の周りにはいつも多くの仲間たちがいました。幼少期をともに過ごした秋山好古(あきやま よしふる)・真之(さねゆき)兄弟、大学予備門で同窓となった岡山県津山市出身の大谷是空(おおたに ぜくう)、松山で共同生活し岡山滞在の記録もある夏目漱石(なつめ そうせき)、晩年の弟子で子規の後継者として期待された岡山市出身の赤木格堂(あかき かくどう)。彼らとは、生涯を通じて交友を続けました。
今回の交流展では、日本が近代国家へと移り変わる中、正岡子規がどのような人々と共に過ごしていたのか、子規やその仲間たちゆかりの資料を通して紹介します。