美術史上、ヨーロッパで神話や宗教等のテーマを持たない、独立した風景表現が見られるようになったのは、17世紀からだと言われています。静岡県立美術館は、風景画によって、洋の東西で描かれてきた絵画を比較するために、「17世紀以降の東西の風景画」を、作品収集の方針の一つにしています。 今回の収蔵品展では、当館が収集してきた、17世紀以降の西洋の風景画をご覧頂きます。オールド・マスターと呼ばれる古い時代の作品から、モネ、ヴラマンク、ミロなど、比較的新しい時代の作品まで、風景表現の幅広い展開をご覧頂けます。 何百年もの間、価値あるものとして守られ、大切に伝えられてきた絵画作品の数々を、この機会にどうぞお楽しみ下さい。