タイトル等
本館 特別展
本郷新と「無辜の民」
会場
本郷新記念 札幌彫刻美術館
本館
会期
2019-11-15~2020-02-12
休催日
月曜日、年末年始(12月29日~1月3日) ただし、1/13(月祝)は開館し、1/14(火)休館
観覧料
一般 300(250)円、65歳以上 250(200)円、高大生 200(100)円、中学生以下 無料
※( )内は10名以上の団体料金
主催者
本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
概要
―罪なき人々―もう一つの現実
戦後の復興期を越え、豊かさを享受しはじめた高度経済成長の時代。札幌生まれの彫刻家、本郷新が世に問うたのは、理不尽な紛争の地にある罪のない人々、すなわち「無辜(むこ)の民」と題した作品でした。人々が見ている世界の裏側に存在する「もう一つの現実」の姿を、きつく布を巻かれた人体によって表します。人間の苦しみと抵抗を伝える独創的な表現が試みられました。

シリーズ15点、一挙公開
1970年に制作された15点からなる「無辜の民」シリーズは、小品でありながら見るものの心を打つ鮮烈な造形表現がなされ、本郷の代表作のひとつです。一連の作品は、中東やビルマにおける紛争の激化を機に、一挙に手がけられました。本郷新は1960年代から70年代にかけて、苦難を強いられる人々や、試練に立ち向かい打ち克とうとする人物を題材にした作品を次々に制作しました。

制作の息吹を直に伝える、石膏原型の数々
粘土での造形から、石膏による原型づくりと鋳造を経て、ブロンズ彫刻は生み出されます。本郷新は、ブロンズ彫刻の制作過程で作り出されるこの石膏原型に、深い愛着をもっていました。本展では、ブロンズ作品と比べ日の目を見る機会が少ない「無辜の民」の石膏原型もあわせて展示。本郷新の制作にかける熱意と造形上の模索のあとをご覧ください。

モニュメントに託された鎮魂と希望
戦後の日本全国を席巻した野外彫刻ブームの立役者でもあった本郷新。「無辜の民」シリーズの一点を3メートルにまで拡大し、堂々たる彫刻として完成させます。その作品は彼の没後、《石狩―無辜の民》の名で北海道・石狩浜に設置されました。本作をはじめ、シリーズと同時期に発表された野外彫刻の造形的な魅力と、本郷新を制作に駆り立てた祈りにも似た思いについて、石膏原型、デッサンによってご紹介します。
イベント情報
◯ギャラリートーク
日時:11月16日(土) 11:00~11:40
会場:本郷新記念札幌彫刻美術館 本館展示室
講師:井上みどり(札幌芸術の森美術館学芸員/元・本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員)
当日受付、要当日有効の観覧券

◯スライドトーク「抵抗の時代のモニュメント-無辜の民と1970年」
日時:12月7日(土)、2月8日(土) 11:00~11:30
会場:本郷新記念札幌彫刻美術館 本館展示室
講師:山田のぞみ(本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員)
当日受付、要当日有効の観覧券
ホームページ
http://www.hongoshin-smos.jp/d_detail.php?no=102
会場住所
〒064-0954
北海道札幌市中央区宮の森4条12
交通案内
◎お車をご利用の場合
市内中心部より約15分(無料駐車場あり)

◎公共交通機関をご利用の場合
・地下鉄東西線「西28丁目駅」よりタクシーで約5分
・地下鉄東西線「西28丁目駅」2番出口バスターミナル3番のりばからジェイ・アール北海道バス山の手線〈循環西20(神宮前先回り)〉乗車(約5分)、「彫刻美術館入口」下車、山方向に徒歩約10分
ホームページ
http://www.hongoshin-smos.jp/
北海道札幌市中央区宮の森4条12
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索