香水瓶-香水を入れる容器
商品の脇役としてパッケージされている物は際限なくありますが、中でも香水瓶は香水を売る為にブランド戦略として特別コストがかけられ、消費社会を象徴するモノに思われます。
香水は「wearable(身に付けられる)」と、用いられる点で身体との関係性は衣類やジュエリーと同じです。ブランド品やお洒落な服を着て個人のパーソナリティを誇示するのと同様に、匂いには実体がなく目には見えませんが、確かな存在感と満足感を身に付ける人に与えます。
身につけられて確かに匂いとして存在しているが目に見えない香水と、実在して目に見えるが身につけられない香水瓶。「香水」として売られている両者のもつ消費社会での役割と、匂いと人の気持ちとの関係性を作品として象徴的に表現しようと思いました。