タイトル等
彫刻家 石川確治展
~明らかになるその業績~
会場
天童市美術館
会期
2019-09-12~2019-10-06
休催日
9月17日(火)、24日(火)、30日(月)
開催時間
午前9時30分~午後6時
(入館は5時30分まで)
観覧料
一般 400円(320円) 高校・大学生 200円(160円) 小・中学生 100円(80円)
※( )内は20名以上の団体
身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳及び療育手帳を提示された方は表示料金の半額。(同伴の介護者は無料)
主催者
天童市、公益財団法人天童市文化・スポーツ振興事業団
協賛・協力等
共催:天童市教育委員会
概要
石川確治(1881-1956)は山辺町出身の彫刻家です。旧制山形中学を卒業後、東京美術学校彫刻科で学びます。東京美術学校では石川光明に師事しました。東京美術学校卒業後は東京帝国大学文科で心理学を学び、再び東京美術学校で彫刻を学びます。
新進気鋭の彫刻家として期待された石川は1908年、第2回文部省美術展覧会(以下文展)に初入選を果たし、2年後の1910年、第4回文展では褒状を受賞します。その後も入選、受賞を重ね、1920年、第2回帝国美術展覧会(以下帝展)では推薦作家に選ばれます。1922年、第4回帝展では審査員を務め、その後も展覧会委員に任命されるなど、文展・帝展を中心に活躍しました。石川は自分の作品を発展させるため、東洋の有史時代からの彫刻作品を研究し直し、『支那上代彫刻』を刊行します。そしてその研究の成果として1934年、第15回帝展に≪瑞桃≫を出品します。薄肉彫りに彩色を施した作品は石川にとって会心の作となりましたが、帝展審査員からは期待どおりの評価を受けることができませんでした。それでも石川はその後も彩色を施した作品を多く発表しました。
石川は東京美術学校在学時に、熊谷守一や青木繁らが学ぶ油彩画科に足しげく通い、油絵の技法を学びました。このため、石川は絵画作品も多く残しております。
また、1934年頃から山形市平清水窯の要請を受け、平清水焼に絵付けを施すようになります。そこで石川は平清水焼の陶土に朝鮮半島で制作された三島と呼ばれる陶器との類似性を感じ取り、彫三島を逆転させたような模様を平清水焼に彫りこみました。
さらに、1900年頃から短歌の制作をはじめ、1926年頃には、帝展仲間の平福百穂から紹介を受けて斎藤茂吉に師事します。そして、1944年に歌集と画集を兼ねた『山澤集』を発表します。その後も短歌の発表は続き第2歌集「林野集」を刊行すべく準備を進めていましたが、病に陥り刊行には至りませんでした。
彫刻、絵画、陶芸、短歌と幅広い分野で活躍した石川でしたがその業績を網羅する形で顕彰する機会はありませんでした。本展では、石川の業績を可能な限り紹介しようと試みるものです。
さらに、石川の妻照(石川光明、三女)は丹麗と号し、大正期から女流画家として帝展、院展等で活躍しました。この石川丹麗についても調査半ばでありますが、作品を紹介いたします。
イベント情報
●記念講演会 石川確治の業績をたどる
当館館長 9月14日(土) 午前11時~
会場 美術館 会議室
<入館料で聴講できます>

●ギャラリートーク
当館館長 9月22日(日)、10月6日(日)
午後2時~
会場 美術館 展示室
ホームページ
http://tendocity-museum.jp/ex_tax/kaisaicyu/
会場住所
〒994-0013
山形県天童市老野森1-2-2
交通案内
JR
東京駅から天童駅まで山形新幹線でおよそ3時間
山形駅から天童駅まで奥羽本線でおよそ20分
天童駅(東口)から徒歩およそ15分

バス
山形駅から「天童(荒谷経由)」行、天童市役所口下車(所要時間45分)、徒歩5分
仙台駅前から山形交通バス「天童・寒河江」行、天童温泉下車(所要時間1時間20分)、徒歩10分

飛行機
羽田空港から山形空港までおよそ55分
山形空港からタクシーでおよそ10分

自家用車
山形市内から国道13号線を利用、およそ30分
仙台市内から国道48号線を利用、およそ60分
東北自動車道村田JCより山形自動車道を利用、山形北ICからおよそ10分、または天童ICからおよそ5分
ホームページ
http://tendocity-museum.jp/
山形県天童市老野森1-2-2
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