勝央町縁の作家で捕物帳の祖といわれる『半七捕物帳』を書いた岡本綺堂の没後80年と、綺堂の養嗣子*で勝央町出身の出版人 岡本経一の生誕110年を記念して展覧会を開催します。
当館が所蔵する、二人の関連の資料、著書や草稿、テレビドラマの脚本など約70点を展示。東京がまだ江戸と呼ばれた頃の姿を瑞々しく物語に描いた綺堂と、綺堂の業績と江戸の文化を後世にきちんと残すことに生涯を費やした経一の仕事ぶりを改めて紹介します。
また、関連企画として記念演劇公演『往来~綺堂・ホームズ・恋と魔犬~』(仮)を開催、演劇を通じて岡本綺堂という作家とその生きた時代背景、作品とその変遷について再考します。
*ようしし:民法旧規定で跡継ぎの養子のこと