わたしたちは、一人の人間として、有限な時間と空間の中を生きています。
そんな中で、わたしたちが前に進んでいくためには、何かを選び取り、また選ばれなかったものは捨てていくという作業が欠かせません。
そんな作業の中で、わたしたちが捨てなかったもの、つまり、わたしたちの中に“残したもの”こそ、何よりも雄弁に、わたしたち自身の姿を映してくれるのかもしれません。
今回のLINK展17 元・崇仁小学校会場では、“私が残したもの”をテーマに、現代に生きるわたしたちの“自画像”を、改めて各作家に制作することを求めました。
“自画像”という言葉をどう解釈するのかは、それぞれの作家の創意に委ねました。
現代に生きるわれわれの姿をどう表現するのか―
表現者にとって根源的な営みともいえる作業ですが、是非、会場でその成果をご覧いただければと思います。