「はじけて たどって つながって」
実家の庭に、育ちすぎたお化けみたいなもこもこした植物がある。
久々に帰った家の庭のその植物には、色違いの蔦が巻き付き、盛大についた寝癖みたいにぴょんぴょんと蔦の先が葉の間から伸びていた。葉の間を抜けて、陽に向かって手を伸ばしているようにも見える。
もしかしたら、植物の高さを利用して、もっと大きな建物へとつなげていこうとしているのかもしれない。
からまったり、間からのぞいていたり、同じ種類ではないのに同じ環境の中で一緒に伸びている。
散歩をしていると、遠くから飛んできた種の偶然なのか、たまに不思議な共存を見たりする。
そんな組み合わせもありか。
前からいたものを邪魔するでもなく、場所を分けてもらいながら、強く伸びていて、良いなと思う。