タイトル等
石川 九楊 展
-書は筆蝕の美である-
会場
名古屋画廊
会期
2019-08-02~2019-08-31
休催日
8月10日[土]~18日[日]および4日[日]、25日[日]
開催時間
10:00a.m.~6:00p.m.
概要
なぜ、いま「書」なのか― 石川九楊展の開催にあたって
石川九楊先生によれば、東アジア漢字文明圏において書は美術であるよりむしろ文学に属するという。美術は書から派生。ゆえにわが国で絵画は洋画や現代
アートでさえ文学として読まれてしまいがちだとか。一方、アルファベットという声音文字をもつ西洋では、音楽から美術が派生。そのため純粋な造形が成りたつのだという。
「筆尖と対象との間の接触と抵抗と摩擦と離脱であるところの筆蝕に従って思考しつつ詩や文はつくられていく。いわば、筆蝕が思考するのだ。…おそらく、『書は筆蝕の美である』ととらえれば、書についても文学についても、数々の疑問は氷解するはずである」。ワープロ文字全盛のこんにち、まして千年もの昔から世界で唯一3種もの文字、すなわち漢字に加え平仮名とカタカナを駆使する私たち日本人であってみれば、今こそ「書」を見直さなければならない。
石川先生は、執筆や講演などのときと書の制作のおりでは使う脳がちがうと言う。そして、講演などのあとで制作はしづらく、その逆ならじゅうぶんに可能だとのこと。あくまで書が優位に立つということか。
かつて「一流の思想家で二流の詩人」と評される作家がいた。だが、この度は古川美術館さんと私どもの二会場において、超一流の書家と超一流の思想家が一如となった世界が開示されるのである。 中山真一
イベント情報
【関連講演会】
「書の見方」 講師:石川九楊
8月3日[土] 5:30p.m.~6:30p.m. アート倶楽部カルチェ・ラタン 名古屋池下
URL:http://www.quartier-latin.jp Tel.052‐751‐8033 ※要予約

名古屋画廊作家在廊日:
8月9日[金]4:00p.m.-6:00p.m.
8月28日[水]2:00p.m.-6:00p.m.
会場住所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
交通案内
【公共機関で…】
地下鉄東山線または鶴舞線で伏見駅下車(名古屋駅から地下鉄東山線で一駅)地下鉄伏見駅6番出口(御園座口)より直進約100メートル

【お車で…】
広小路伏見交差点を南へ約100m直進し、三蔵(みつくら)交差点の南西のカド ※お車は西隣の秋月パークをご利用ください。
ホームページ
https://www.nagoyagallery.co.jp/
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
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