大正・昭和を代表する風景版画家川瀬巴水は、日本各地の四季折々の風景を、雪、月、花、夕暮、雲などをテーマに取り入れ、叙情あふれる迫真の風景として描きあげました。巴水の作品は日本国内はもとより、海外でも高く評価されています。
「旅行は私の嗜好中第一位であります」と語るほどの旅好きだった巴水は、日本全国、旅を重ねました。旅に出てはスケッチ帖を持って日暮れまで写生をしました。巴水の版画はこうした旅でのスケッチを基にして創られました。
巴水の描いた日本の風景を東日本、西日本の2回に分けて展示いたします。 巴水が描く叙情あふれる日本の風景をお楽しみください。