当館コレクションの中から、近現代のイギリス陶芸を代表するバーナード・リーチ(Bernard Leach, 1887-1979)、ルーシー・リー(Lucie Rie, 1902-1995)、ハンス・コパー(Hans Coper, 1920-1981)、ジェニファー・リー(Jennifer Lee, 1956- )の4人の作家の作品を一堂に紹介します。
近年の民藝ブームや、2010年から2011年にかけて全国6ヵ所を巡回した回顧展を機に人気の再燃するルーシー・リーなどの影響により、幅広い人々の間でイギリス陶芸への関心が高まっています。当館では2006年、開館記念特別展第2弾として、日本で陶芸を始め、民藝運動ともゆかりの深いバーナード・リーチの回顧展を開催し、2009年には、日本初となるハンス・コパーの回顧展を立ち上げるなど、折に触れて、イギリス陶芸を紹介してきました。また、バーナード・リーチ15点、ルーシー・リー11点、ハンス・コパー11点の作品をそれぞれ収蔵し、2017年には、現代のイギリス陶芸を牽引する気鋭作家・ジェニファー・リーの作品2点もコレクションに加えました。
本展では、それぞれのアプローチから陶芸の道へ進み、出身も世代も異なる4人の作家の作品を通して、イギリス陶芸の持つ「現代性(Modernity)」と「優雅さ(Elegance)」を探り、その魅力に迫ります。