空と水は、当たり前のようにわたしたちの前に存在しています。
印象派の画家クロード・モネは、戸外で制作しながら、時間とともに刻々と移り変わる空の表情や水面が放つ一瞬のきらめきに魅せられ、そこから次々と名作を描きました。代表的なモチーフ「睡蓮」は250点以上も描きましたが、その水面は、一点一点違う色と表情で彩られています。
目に映った空や水の色をそのままに描いた画家もいれば、理想とする空や水の色をつくりだし、独自の心象として描いた画家もいます。自然界の空と水は、場所や時間の変化により同じ色や同じ表情を二度とは見せてはくれません。これと同様、画家たちが表す空と水も同じものはなく、それぞれの作品は、場所や時間、そして漂う空気を想像させてくれます。
今のあなたのイメージにぴったりの空の色、水の色はどの色ですか?